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雌犬の異変

私がまだ、高校生の頃だと思います。

当時、私の家には3頭の犬を飼っていて、

朝と夜の散歩は私の日課になっていました。

雄が1頭と雌が2頭いました。

犬

ある朝、散歩に行こうとしたら

雌のうちの1頭の水が全くなくなっていました。

こんなことは、今まで見たことがありませんでした。

よく見ると、犬小屋の中も血がついてるではありませんか!

今なら、その症状で何の病気かすぐ分かりますが、

当時の私はまだ高校生。

動物の病気のことなんて、全く分かりません。

その雌の行動を見ていると、

何だか痛そうにしているのが良く分かりました。

とりあえず、その1頭は置いて、散歩に行った後に、

母に症状を説明したら、母は仕事を早退して

動物病院に連れて行ってくれました。

学校から帰ってきて、母から事情を聞いて見ると、

何でも「子宮蓄膿症」という病気ということでした。

当時はまだ、PCもインターネットもありませんでしたから、

どういう病気なのかを調べる術もなく、

退院を待っていました。

原因

この子宮蓄膿症という病気は、

未経産の犬で、

6歳から高齢の雌犬によく発症する病気です。

子宮が細菌に感染して炎症を起こし、

子宮内に膿が溜まってしまうのです。

子宮蓄膿症のことを英語でPyometraというので、

よく、パイオと獣医師の間では言います。

パイオというくらいよくある疾患の一つです。

症状

飼い主さんが気づく症状は、多飲多尿

陰部からの血の混じった膿で、来院することが多いです。

診断

血液検査をすると白血球が3万(正常は1万くらい)

ぐらいあり、それだけでもパイオの可能性を疑いますが、

X線やエコーで見ると、膨大した子宮ですぐに分かります。

治療

治療法は、重度だと子宮全摘出術を行い、

抗生物質の投与を行います。

軽度の場合は抗生物質だけで治るケースもあります。

予防

予防は、繁殖しない雌は早期に避妊してしまうことです。

子宮蓄膿症を放っておくと、子宮が破裂して腹膜炎を起こし

死に至ることもありますので、

普段から犬の行動をよく見ておき

少しでも異常な行動や症状が見られたら

診察してもらうことをお勧めします。